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庭を抱く家

my sister’s house

静岡県掛川市、古くからの住民が多く建て替えが進む住宅地の一角に
夫婦と子供二人が住む木造住宅の計画です。
本計画地は夫の実家の敷地であり
子供の頃から育ってきた場所。
敷地内には夫の母が暮らす住まいが建っており
二世帯が敷地内で共存する暮らし方や、広い敷地全体の使い方が求められました。
南からの光や風を思いっきり取り込みつつ
近接する母の家や周辺の建物との距離感や関係性を新たに作りたい。
解放性とプライバシーを共存させる住まいのひとつの形として
「くの字型」の建物を提案しています。
緑側と屋根が南に広がる庭を抱き、家族や訪れる人を包むような大らかな住まいの提案です。

「く」の字 ×「口」の字 のプラン

大きな敷地に対して、どのように住まいを配置するかは

どの敷地でも一番最初に悩むことで、設計の方向性をつくる最大の決断です。

大きな土地であればあるほど可能性があるので、その決定には時間を費やします。

生活は家だけで完結するものではなく、敷地全体、周辺の建物の窓の配置や道路、道の交通量など

近くの環境に多く依存して成り立っています。

この家が建つ土地は掛川市の郊外で500平方メートルもある大きさの変形地。

敷地内には夫の母がくらす家も建っており、

施主からは、母の家と程よく距離感の関係性を作ること

雨に濡れないガレージから直接家に入れること

家事動線が考えられていること

そして家族が集まる1階に明るいリビングが欲しいこと、などが主な要望でした。

 

これらを整理して外形では「く」の字に折り曲げ

内部では「ロ」の字に動くことができる建物の提案に辿り着きました。

 

角度がつくことで敷地周囲の建物の窓 からの視線をカットでき、

敷地内に同居する母の家とは、庭や縁側といった緩衝帯を介した二世帯の緩やかな関係性を築けます。

また、小さな子供を持つ共働きの夫婦にとって、家事動線は暮らしの中で最も大事な部分です。

朝夕と子供の面倒を見ながらキッチンで食事を作り、

洗濯をしながら、 通勤の支度をしなければなりません。

そこでキッチンを家の中心に配置してグルグル回遊できる家事動線を考えました。

ガレージからパントリーに直接行ける動線や、

二階の子供部屋へつながる階段 もキッチンのそばに置くことで、

キッチンが家の司令塔のような役割を果たします。

まさに「く」の字に折れ曲がりながら「口」の字に動く特殊なプランニングになりました。

概要
用途住宅
所在地静岡県掛川市
構造木造
敷地面積587.59m²
建築面積124.12m²
延床面積144.66m²
竣工2024年
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