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加藤先生の家
Kato teacher’s tsuin house
建主の加藤先生は養護学校の先生でした。
「近所の子供達やお年寄りの憩いの場をつくりたい。」という思いを叶えるため、母屋と離れのツインハウスが生まれました。
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左にモザイクタイルの外壁の離れ
右に母屋が並んでいます
2棟を行き来する物語のような生活がここにあります
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庭には大きな門扉があります
開け閉めすることで解放させることもプライベートを保つこともできます
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門扉の色はグラデーションをかけてDIY塗装しました
塗料はドイツの自然塗料リボスです
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庭の中の離れを母屋から眺めます
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縁側の足置きは「エコ平板」
支援学校の生徒たちが作ったモザイクアートです
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庭に溶けるように開かれた縁側
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近所のお母さんたちとパン教室を開いた時の様子
離れがあることで生活の幅が広がりました
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染めた和紙を入れたペンダンの照明
オリジナルのステンドグラス
手塗りの壁、塀
手づくりの雰囲気にこだわり抜いた空間です
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庭を挟んで母屋と離れの縁側が向き合います
2棟を行き来する豊かさがあります
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古くなった外の流しもタイルでリメイクしてみたり
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母屋は落ち着いた木の空間です
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母屋の二階は畳のフリースペースのです
来客があるときには泊まることができます
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寝室は丸い天井の空間です
この家の中で唯一雰囲気の違う就寝の場です
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ガラスの軒のおかげで、雨を防ぎながらも
太陽光が降り注ぎます
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タイルと花壇の色を合わせて
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街のシンボルになったね
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モザイクタイルの壁画は、デザインも施工もDIY
世界に一つだけの壁です
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白くて小さくて可愛らしい建物です
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『加藤先生の家』
施主の加藤先生は養護学校の先生でした。
退職を機に建てる新しい家では「近所の子供達やお年寄りの憩いの場をつくり、小さな教室を開いたりすることをライフワークにしたい。」という思いに感動し設計が始まりました。
敷地は下町の雰囲気を残す昔ながらの小さな街にありました。車はほとんど通らず、神社で遊ぶ子どもたちの声や、道を行き交う人達の生活感が印象的な場所です。この心地よい外部環境を活かすため、敷地の中央に路地のような庭をつくり、「母屋」と「離れ」の小さな2つの棟に分けて計画をすることにしました。生活がひとつの棟で完結するのではなく独立した2つの家を行き来することで、天候や季節の移ろいを肌で感じ、様々な街の風景に出会い、広がりある生活を送れるのではないかと考えました。
この家のもうひとつの特徴は「家づくりに参加して楽しむこと」です。装飾的なモザイクアートや色彩を積極的に建築空間に取り込み、そのほとんどの仕上げを自分たちの手で施したことで、人の手にしか生み出すことのできない愛らしさと美しさを持った建築になったと思います。
これからの生活の中で、加藤先生が当初描いていたもの以上に、この家が街の一員として「みんなに愛される家」となることを願っています。
概要 | |
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用途 | 住宅 |
所在地 | 静岡県静岡市清水区 |
構造 | 木造2階建て |
敷地面積 | 138.43m² |
建築面積 | 67.68m² |
延床面積 | 110.90m² (母屋79.76m² 離れ31.14m²) |
竣工 | 2010年 |