加藤先生の家
Kato teacher’s tsuin house
建主の加藤先生は養護学校の先生でした。
「近所の子供達やお年寄りの憩いの場をつくりたい。」という思いを叶えるため、母屋と離れのツインハウスが生まれました。
『加藤先生の家』
施主の加藤先生は養護学校の先生でした。
退職を機に建てる新しい家では「近所の子供達やお年寄りの憩いの場をつくり、小さな教室を開いたりすることをライフワークにしたい。」という思いに感動し設計が始まりました。
敷地は下町の雰囲気を残す昔ながらの小さな街にありました。車はほとんど通らず、神社で遊ぶ子どもたちの声や、道を行き交う人達の生活感が印象的な場所です。この心地よい外部環境を活かすため、敷地の中央に路地のような庭をつくり、「母屋」と「離れ」の小さな2つの棟に分けて計画をすることにしました。生活がひとつの棟で完結するのではなく独立した2つの家を行き来することで、天候や季節の移ろいを肌で感じ、様々な街の風景に出会い、広がりある生活を送れるのではないかと考えました。
この家のもうひとつの特徴は「家づくりに参加して楽しむこと」です。装飾的なモザイクアートや色彩を積極的に建築空間に取り込み、そのほとんどの仕上げを自分たちの手で施したことで、人の手にしか生み出すことのできない愛らしさと美しさを持った建築になったと思います。
これからの生活の中で、加藤先生が当初描いていたもの以上に、この家が街の一員として「みんなに愛される家」となることを願っています。
概要 | |
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用途 | 住宅 |
所在地 | 静岡県静岡市清水区 |
構造 | 木造2階建て |
敷地面積 | 138.43m² |
建築面積 | 67.68m² |
延床面積 | 110.90m² (母屋79.76m² 離れ31.14m²) |
竣工 | 2010年 |