沓谷の家
house in kutsunoya
くの字型に折れ曲がった黒い家
家族に対しても自然に対しても、ほどよい距離感と思いやりを持った住まいです
家族のギャラリーがあるスキップフロアの住まい
若い夫婦と子ども2人のための住宅です。
敷地周辺は豊かな自然美を維持保存することが求められる風致地区であり、裏山一帯には墓地が広がる規制条件の多い場所です。
天井は合板素地、壁はクロス、既製品の窓とシンプルな構成で建築費用を抑えながらもスキップフロアと「くの字型」プランで個性を持たせています。黒一色で統一された建物は、青い空と緑の中に静かに佇み、“くの字型”に折り曲げて視界を限定することで、墓地に対して閉じながら自然に対して開く建ち方をしています。
家の内部は、外部との連続性が感じられるように、ゆるやかな土地の傾斜に沿って床がスキップしており、折り曲がった空間と共に、家の中に変化と楽しさをもたらしています。
中央の明るい吹き抜けを中心に各部屋は向き合い、一階・二階ともにグルグルと回遊できる動線計画となっているため、家族がそれぞれの場所に居ても、家全体がワンルームに感じられるような安心感があります。
家族に対しても自然に対しても、ほどよい距離感と思いやりを持った住宅になりました。
概要 | |
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用途 | 住宅 |
所在地 | 静岡県静岡市清水区 |
構造 | 木造2階建て |
敷地面積 | 254.81m² |
建築面積 | 68.74m² |
延床面積 | 110.65m² |
竣工 | 2012年 |