
現在、静岡市美術館で行われている巡回展
「スウェーデンのうつわ」展に行ってきました。
スウェーデンの老舗陶器ブランド「グスタフスベリ」を代表する4人のデザイナー、ヴィルヘルム・コーゲ、スティグ・リンドベリ、リサ・ラーソン、カーリン・ビョルクヴィストに焦点をあて、スウェーデン国立美術館が所蔵する約300点の作品で、今なお愛されるグスタフスベリの歴史と魅力をひもとく、日本初の展覧会
何十年も前の実際のモノを見ると、その当時のデザイナーや職人さんの息遣いが聞こえるようで心振るわせられます。
その当時の作り手も現代と同じように悩み、同じように生活や工芸、アートについて考えていたこと。
北欧への漠然とした憧れを抱いて見に行った僕は、そこで日本の思想にも出会うことになったのです。
どことなく和のような、芹沢銈介さんのデザインにも通じるものが出てきたなぁと思いながら見ていたら
なんと民藝運動が当時のスウェーデンの作家に影響を与えていたとのこと!
言うなれば「くらしにひらかれた美」
使われることで意味を帯びるもの、美しいもの
その思想は世界中に浸透し、いまだに現代の作家にも影響を与え続けている。
それでも北欧の自然が見えてくるような凛とした美しい風景も見えてくるようなデザインに
文化が混ざり合って化学反応を起こしていた事実を知りました。
自分たちにもいくつかデザインのルーツはあるけど、民藝の思想は共感するし、
うわべだけの誰かの真似事のような流行りのデザインではなく
生活の中の美、身近な美、日本的な美は大切にしているところ。
深いルーツと、それぞれの経験や好きなもの、時代性など織り合わせて
何十年経っても、美しく人の心を動かすようなものとは何か
異国の地の人が見ても、美しい、使いたい!と思えるものとは
そんなことを考えながら展覧会を回っていました。
良介